排水圧送ポンプとは
2023年3月28日
排水圧送ポンプとは文字通り排水の圧送を行うポンプです。
排水方式においては、重力により排水管へ排水誘導する自然排水が一般的ですが、太い配管が通らない、既設配管までの距離が遠い、床下工事ができない等の事由により自然排水が困難な場所においては排水を物理的にコントロールする必要があります。
このような場合に排水圧送ポンプはモーター駆動ポンプにより、強制的に水を圧送することで排水を実現します。
家庭や事務所、商業施設、工場など水回り設備、排水が存在する場所で用いられています。
排水方式においては、重力により排水管へ排水誘導する自然排水が一般的です。
しかし太い配管が通らない、既設配管までの距離が遠い、床下工事ができない等の事由により自然排水が困難な場所においては排水を物理的にコントロールする必要があります。
このような場合に排水圧送ポンプはモーター駆動ポンプにより、強制的に水を圧送することで排水を実現します。
家庭用トイレに設置可能な小型の排水圧送ポンプであっても5mの高さまで汚水を圧送でき、最大100m遠くの配管まで1つのポンプで圧送することが可能となります(1%下り勾配、1m揚程の場合)。
SFA Japan はフランスを本拠とする排水圧送ポンプのグローバルメーカーです。
家庭から大型商業設備、工場まで対応可能な幅広いラインナップを有しています。
排水圧送ポンプの特徴
排水圧送ポンプにはいくつかの特徴がありますが主要なポイントは以下の点です。
- 小口径(20~25mm)の排水管で排水が可能
- 垂直揚程3~10mまで排水が可能
- 配管工事の簡素化、大幅な工期短縮が可能
- 汚物を破砕、圧送可能(トイレ排水用製品の場合)
例えば手洗い場の増設を行う際も、従来必要であった床工事(床下配管工事、床上げなど)を必要とせず、壁の向こうや天井側に排水が可能となります。
特に採用例が多いトイレ増設工事への排水圧送ポンプの適用においては、
「小口径配管で排水圧送が可能」「工期短縮」の2点をご評価頂くことが多く、全国で採用事例が急増しています。
排水圧送ポンプ活用事例
空きスペースを洗面室・トイレに改装
個人邸の使っていない物置スペースをトイレとしてリフォームした事例です。排水管まで距離がありますが、圧送ポンプで排水を行っています。
排水圧送ポンプ サニアクセス3により工事を最小限に抑え、短期間でトイレ増設を終えることができました。
衛生対策として手洗い場を増設
工場内へ衛生対策として手洗いを設置した事例です。
工場内はレイアウト変更が行われる可能性があり、固定的な給排水管を通してしまうと数年先に無駄なコストとなってしまいます。そのため天井側から給排水を行い、手洗い自体は必要最小限の機能を発揮するように設置を行いました。
将来的に移動の際も配管を再度天井側から再配置するだけで既存の設備(手洗い台、サニスピードプラス)はそのまま使うことができます。